黒く塗りつぶすか、否か

2021.01.23

今日は受験期の失敗談です。


私は普段、平日の夜にゲーム配信をしていて、その中で雑談なんかもよくします。 で、この前、私が受験に失敗したときの話を軽く話しました。 そうして話してるうちに記憶が蘇ってきたので、ここに残しておきます。

受験に関してセンシティブな方は不快になるかもしれません。読まないでくださいね。

受験時の私

まず、当時、高校 3 年生の私がどんな感じだったかというと、 一言で言えば、エセ受験生でした。 大学には行きたくない。でも働くのはもっと嫌。皆やってるから取り敢えず受験する。というテンションだった気がします。

そんな感じなので、志望校などあるわけもなく、 「一生懸命に勉強した上で、偏差値の異なる大学を複数受験すれば、自分の頭に合った大学に勝手に合格する」 という独自の理論を持って、受験に臨んでいたのです。


そんな私の学力はというと、センター試験本番で平均 7 割くらい。 決して悪くはないですが、難関校に行こうと思ったら少なくとも 8 割は必要なので、 そういう大学を目指す受験生としてはかなり微妙です。

得意科目は英語でした。模試では安定して 8 割をとり、調子が良ければ 9 割超えてました。 逆に苦手科目は数学、物理、科学でした。 直前の模試も 5 割とるレベルでした。理系のくせにです。


そんな感じで、センター試験当日を迎えます。

センター試験・英語

すごく寒かったのを覚えてます。曇った窓には「○ 高みんな合格!」なんて指でなぞった跡があったり。 エセ受験生の私も、流石に本番ともなれば一丁前に緊張していました。 今日の出来栄え次第で自分の進路が変わるのですから、無理もないです。 ただ正直なところ当日の記憶はあまり無いです。 唯一あるのは英語のテストの記憶だけ。 何故か?「それ」が起きたのは、英語の時間だったからです。


英語。調子は決して悪くなかったです。むしろ良かった。 テストってちゃんと解けたときは「あ、これは正解だな」って分かるじゃないですか。 ほとんど正解してる。おそらく 9 割に届く。 時間配分的にもギリギリ間に合いそう。あとは、いつも通り、落ち着いて解くだけ。

私は順調に問題を片付けていきました。 最後の問題も無事解きおわり、マークシートに黒い丸を塗りました。そして気づきました。


「マークが1問分残ってる・・・!!」


一応説明しておくと、センター試験はマークシート式でした。 1問につき4つの回答(1番から4番)が用意してあり、正解だと思うものを選ぶやり方です。 マークシートとは解答用紙のことで、1問につき ○ マークが4つ並べてあります。 それぞれ回答の1番から4番に対応しているため、回答者は答えだと思う番号の ○ を黒く塗りつぶすのです。

なので、本当は全問題の ○ が黒く塗られているはず。 にも関わらず、一番右下の ○ は塗られないまま残ってしまった。

ほんの一瞬パニックになり、すぐに現状を理解しました。 問題を1つ解いていないのだと。本当なら、解いてない問題のマークは空白にしておかなればいけない。 にも関わらず、私は1問解いてないのを忘れて、前に詰めてマークしていったのだと!!

急いで直さないと!!

未回答の問題はどこだ?と、左手で問題用紙のページをめくった瞬間・・・


「時間になりました。筆記用具を置いてください。」


無慈悲にも、試験監督が終わりの合図をしました。

黒く塗りつぶすか、否か

終わりの合図とほぼ同時に、私は気づきました。

「大問5の最後が抜けてる!」

大問は全部で6つありました。たしか大問5と6が長文読解だったかな。 で、大問6は全部で6問あって、1問6点(200点満点中)でした。 つまり私は、全部で36点分のマークをずれて記入していることになります。


「マークを塗り直すしかない・・・!!」


迷ってる暇はありませんでした。何せ200点満点中の36点、 割合に直すと、1.8割分です。 試験が終わってから解答用紙を集めるまでには、少しだけ時間の猶予があります。 大問6のマーク全てに消しゴムをかけ、鉛筆で塗り直す。時間にしたら10秒もかからない。 いや、5秒で何とか・・・!

私が消しゴムに手を伸ばそうとすると、試験監督が続けざまに一言。


「今から解答用紙に触れた場合は、失格といたします。」


!!??


どうしよう、やるか!?やっても大丈夫だよね?? 部屋にはたくさん受験生がいるし、ここまで頑張ってきたのに!1人くらい動いてもバレない!? やるか!?でもバレたら??やるしかない!!流石に許してくれる!!今までこんなミスなかった!!失格!?失格って何!? やるか??許してくれなかったら!?全てを無駄にする気か!?!?


本当にごく僅かな時間。 私の中の天使と悪魔が凄まじい速度で入れ替わる、入れ替わる。

でも、結局・・・、





私は、静かに手を膝へおいたのです。

後日談

これは後からやった自己採点ですが、英語は 150 点でした。(記憶なので、正確ではないです。) そして、ずれた分の 36 点は・・・悲しいかな、見事に全問正解でした。 つまりミスが無ければ 186 点でした。とはいえ結果は結果。 私はミスをしたので、やはり、英語は 150 点でした。


当時、相当なショックを受けたことも付け加えておきます。 一緒に帰った友人によると、

私は目はツタンカーメンよりもしんでいたそうです。

picture

引用: Gerhard G.によるPixabayからの画像


で、ここからが本題なのですが・・・(遅) このエピソードを思い出して、当時の感情なんかも蘇ってきて、 その上で、私はこの時の事を後悔してるのかな?って自問してみました。

答えはずばり、全く後悔してないんですよね。 不正してマークを塗り直さなかったことだけじゃなく、本番でやらかした事自体、 全然後悔してないです。 というか、どうでも良いです。


当時のことを思い出すと、今でも寒気がします。なのに、どうしてでしょう? エセ受験生だったから?長い年月が経ったから?

そうかもしれません。しかし、こうも思うのです。「今が幸せだから」ではないかと。

思い出って色々あります。楽しかった記憶も、忘れたくなるような辛い記憶も、いっぱいあります。 でも、それらを受け止めるのは「今」の自分です。 だから、やらかしてしまったとしても、いつか受け止められる自分になれると信じて、 そうなれるよう「これから」を頑張っていくしかないんですよね。

寒かったあの日の辛い思い出、それでも、黒く塗りつぶさなくて良いように。

終わり

いかがでしょうか。 受験に関してはセンシティブな人も多いので、不快にさせてしまったらすみません。 でも読まないでって言ったよね!?

長々と書いてしまいましたが、最終的に何が言いたいかっていうと、


マークシートはずれるぞ!!気をつけろ!!


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