ウソツキ皐月は死が視える 感想 その1

2021.02.11

今日は漫画の感想を書いてみます。 記念すべき第一回は最近はまった漫画、「ウソツキ皐月は死が視える」です。 この記事では、単行本一巻までの内容に触れます。

ストーリー

高校 2 年生の皆月皐月。 彼女は、なんと未来の死体、通称”予知死体”が視えるのだ。

予知死体は、その人が死ぬ一日前から現れる。 皐月は、一日後に起こる死を食い止めるべく、 "死体になる前の"その人を説得する。

しかし「あなたは明日死にます」なんて、傍から見れば悪い冗談であり、 故に、彼女は周りから"ウソ月"と呼ばれてきた。

ざっくりと感想

新感覚ミステリ。得体の知れない謎に立ち向かう主人公を応援したくなる。

表紙はホラーテイストですが、ホラー要素はかなり薄めです。 それでも、死体が出るのでけっこう怖いけど。。。

ミステリ好きな人は一見の価値アリです。

現在、裏サンデーにて一話無料です。

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単行本はこちらです。



※※※ ここから ネタバレ開始 ※※※





































オカルト?ミステリ?

最初はオカルト物かと思いましたが、実際はミステリでした。

死体の状況だけ見て、被害者が「なぜ」そうなったのかを推理する方式、 ハウダニット(How done it?)と呼ばれるやつですね。 普段はフーダニット(Who done it?)ばかり読むので、とても新鮮です。

ただ、本格としてはアンフェアな部分もあります。 公式の紹介文にある「逆算型ホラーサスペンス」がしっくりきますね。

ハウダニットはフーダニットに比べると、読者を釘つける力はやや弱い印象ですが、 この作品では、この後に紹介する予知死体でうまくカバーしてます。

すごいぞ、予知死体

予知死体

主人公だけに視える死体。 その人が死ぬ一日前から、その人が死ぬ場所に現れる。 死体は死んだ時の状態で視えるらしく、観察することで死因などを推測可能。 例えば、付けてる時計などから死亡時刻が分かる、等。

予知死体はこの作品の肝です!改めて、すごい装置だと思う。

どの話も、大体は主人公が予知死体を見つけるところから始まるのですが、 冒頭で「死体がドーン!」されるので、インパクトがすごい。

ミステリって人が死ぬまでが退屈だったりしますが、最初から掴まれちゃいます。

そうして、死体を見た主人公が被害者の救出に動き出すわけですが、 ここも、「人が死んじゃうから、助ける」構図が分かりやすく、共感できます。

さらに、この時点でわかっているのは、「この人が死ぬ」という結果だけなので、 「なぜ死んだのか?どうやって死んだのか?」という謎は残ったままになります。

なので、読者には「死を防ぐことができるのか?」+「なぜ死んだ?」という2つのフックがかかります。

これはもう、ページのめくりが止まりません。

すごいぞ、予知死体 その2

さらにさらに、予知死体がすごいのは、「まだ死んでない」ってことです。

主人公の行動で未来が変われば、予知死体は消えます。 もちろん、被害者は被害を受けず、生きたままになります。

ミステリ物なのに、死体が沢山出るのに、人が死なない。 なんて斬新なんだ。

普通のミステリだと、事後解決なんですよ。 事件の真相が分かって犯人が捕まっても、死んでしまった人は帰ってきません。

どうしても、わだかまりは残ってしまいます。

でも、この作品では、 困難を乗り越えた先に、誰も死なない、ちゃんとしたハッピーエンドが待っています。 こんな素晴らしいことがあるでしょうか!

というわけで、予知死体は心地よい読後感にも一役買っています。

予知死体についての考察

ここからは私の考察です。

予知死体の正体は、ずばりラプラスの悪魔なんじゃないかと思います。

ラプラスの悪魔

主に物理学の分野であらゆる状態を完全に把握し、完璧に解析する能力をもった仮想的な知的存在の概念。 ピクシブ百科事典より引用

つまり、現在、過去のあらゆる状態が分かっていれば、未来が分かるということです。 例えばりんごが木から落ちたとします。その時、りんごの高さや風の強さなどが全て分かっていれば、 何秒後に地面に着くか計算できますよね。その計算を地球(宇宙)規模で行うのがラプラスの悪魔です。

もちろん、ラプラスの悪魔は実際には不可能だと言われています。 けどこの作品では、主人公には見たもの聞いたものから未来を予測する力が備わっていて、 一日後に死ぬ人の姿(=予知死体)だけは視えるのだと、考察します。

今のところ根拠はあまりないのですが、トリックに理系知識を用いたものが多いので、 そういうのもアリかなと。

あと一つ、私は作者さんの前作「死にあるき」を読んでいまして、 詳しくは伏せますが、ストーリー全体に、あるカラクリを仕掛けていたので、 今回もそうなんじゃないかと睨んでるのも理由です。メタ考察ですが。

書き足りない…

予知死体だけでかなりの分量になってしまった。。。笑

他にもキャラクターについてや書きたいことが沢山あるので、 取り敢えず「感想 その1」としておきます。 次に書くのは2巻発売時か、それとも。。。

というわけで、void イチオシの作品、気になった方は読んでみてください。

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裏サンデーは人気の無い作品を容赦なく打ち切るため、面白いと思ったら絶対購入すべし!

それではまた!

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